第9章 中忍と暗部
3日後、クーデター決行の日程が決められる重要な会合があるらしい...
ということは、
『そろそろ...か、』
火影岩の上でポツリと呟く。
風で揺れる自分の髪を抑える。
「ツバキ」
後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
振り返らずにボーッと里の町並みを見つめる私の横にその人は歩いてきて、共に里を見下ろした。
『...本当に..大丈夫?』
「大丈夫だ」
『無理してない?』
「してない」
私の顔を見て微笑む彼に一つ深呼吸をして、微笑みかける。
『...信じてくれて、ありがとう、シスイ』
これから、シスイの目を取りだし、私の神皇産霊(カミムスヒノ)で創り出した義眼を埋め込む。
成功するかは...わからない、これは、一か八かの賭けだ。
私が万華鏡写輪眼で創り出したものは、本物と一寸も違わぬ偽物だ。早々バレることはない。
シスイを自分の手で傷つけるというのは気が進まないが...
やってみせる...