第9章 中忍と暗部
「最近全然遊んでくれねーから寂しかったってばよ!」
こういうことを素直に言うところがサスケと違うところかな?
『ごめんなさい?、私も任務で忙しくて、また今度どこかで遊ぼう?』
「ほんとか!?約束だからな!!」
『うん、約束』
「姉さん」
『あっ、イタチ...ごめんね?ナルト、また今度ね』
「んー、俺ってば、まだ姉ちゃんと一緒にいたいってばよ」
拗ねたように私にギュッと抱きつくナルトにキュンと来る。
これが母性本能...←
『じゃあ...今度ナルトの所にお泊まりにいくよ』
「!?ほんとか!?」
『うん、良い子にしてたらね?』
「分かったってばよ!!」
目をキラキラさせながらピョンと私から飛び下りる。
「絶対の、絶対だからな!!」
『うん、だから今日はもうお帰り?』
「分かった!!じゃあな!姉ちゃん!兄ちゃん!」
そう言うと、ナルトは走って家に帰っていった。
ナルトの背中が見えなくなるまで見送るとイタチの方を見た。
イタチは私がナルトと何故あそこまで親しいのかは、多分気づいてる。だからだろう、
あえて、何も言わず、私に左手を差し出してくれるのは...
『何だか、子供の頃に戻ったみたい』
「そうだな...」
『...いや、違うね』
「?、」
『...私達は、まだ子供だよ..普通の子より、少しだけ、嫌な事を知った..ね?』
里の闇や、同胞たちの..闇
「...そうだな」