第9章 中忍と暗部
「で?話ってなんだ?」
今私とシスイは里の暗部に監視されていない場所で向かい合っている。
イタチには先に帰ってもらった、最後まで渋っていたけど..
『.....』
大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
『..正直、この事を話すのは、今でも良いのか悪いのか、分からないし、このせいで、未来が変わってしまうことも否定しきれない...』
「?、何を?」
『それでも、あなたには..知っていてほしい、うちはシスイ...』
急に雰囲気が変わった私を怪訝そうに見つめるシスイの目から逸らすように目を閉じ、チャクラを集中させる。
そして、ゆっくりと目を開けて、シスイの、目を見た。
「っ!!」
シスイが息を飲むのがわかった...
「それは...」
何故なら、私の目は...
「万華鏡写輪眼...」
写輪眼とは違う形をした模様が目に写し出されていたから
「...お前、それ、いつ?」
しばらく固まっていたシスイだが、すぐに状況を整理して、私に質問してきた。
『...九尾事件の時、私の大切な人、ミナトさんと、クシナさんが亡くなったときに開眼した。』
「!?、九尾事件っていったら、お前はまだ!」
『うん、五歳の時』
「じゃ、じゃあ写輪眼は!?」
『第三次忍界大戦のとき、私が当時四歳の時に開眼した。』
「.....」
絶句。という言葉に尽きるだろう、そんな顔をしている、今のシスイは...
急に知らされて数々の事実を、受け止めきれていない。
『一つ言っておくけど、私が万華鏡写輪眼が開眼していることは誰にも言わないで、この事を知っているのは、私と、あなたしかいないから』
「!?、何で、俺に?」
誰にも言わないで、という事には何も言わないということは、何故隠そうとしているのかシスイにも分かっているのだろう。
同胞たちが、暴走しかねないから...
『シスイは、私の中でイタチやサスケの次に信用できる人だから、それと、
あなたを、助けたいから...』