第8章 下忍
「なんだ『ねぇ、大丈夫って言って』はぁ!?」
混乱したように私の顔を見るテンマにこれでもかと近づき、お願いをする。
「姉さん、近い」
「アンタはいつもそればっかりやね」
イタチは少し不機嫌そうに、シンコは冷静にそう言葉を紡いだ。
なぜ、急にこんなことをしたかというと...不安になったからだ、あのオビトさんからちゃんとみんなの命を守ることができるのか..昔よりは強くなっているはずだ..それでも、守りきる自信が持てない。
私が強くなっているのと同じように、あの人も強くなってるはずだから
「一体何なんだよ」
私の顔を見て、ため息をつくテンマに言って、ともう一度お願いする。
テンマは少し悩むような素振りを見せてから、手を引かれ、
「...こっち来い」
『え、わっ、』
「姉さん!」
『...待ってて、イタチ』
「.....」
少し離れた木の裏に連れていかれた。
「で、何なんだよ」
『ううん、ただ大丈夫って言ってほしいだけ』
「だから、何でだよ」
『...さぁ、何となく?』
「はあ!?」
私の答えにテンマは呆れたような顔をした後、ため息をついた。
「言えばいいんだな」
『うん』
「.....大丈夫」
テンマは私の右手を握り、左手は頭を撫でながら、言ってくれた。
まさか頭を撫でるというオプションがついてくるとは
『..うん、ありがとう。頑張るから』
「ったく、何なんだよ」
『フフッ、秘密』
「はあ...」
「姉さんは警戒心が無さすぎる」
「イタチが教育すればよかっちゃない?」
「.....どうやって?」
「襲「聞いた俺がバカだった」失礼やね」
「出来るわけないだろ」
「んー、難しいことは私にはわからん」
「...」
「...無防備な姉弟持つと大変やねー、イタチ」
「ああ、」