第8章 下忍
とりあえずレジでお金を払い、まだ時間も早かったので、二人で団子を食べに行くことになった。
この世界の団子は本当においしい、何度食べても、毎日食べてもまったく飽きないのだ。
楽しみだな~と、スキップをする勢いで歩いていると、隣にいるカカシさんが話しかけてきた。
「下忍になったんだってな、ツバキ」
『あ、はい、なんとか』
「んー、まあ、ツバキなら下忍になるのは早いだろうな~とは思ってたよ、むしろ遅いくらいだと思うけど」
『...みんな私のこと過大評価しすぎですよ、』
「そんなことはないよ、お前は強い...もしかしたら近いうちに俺の部下になるかもね」
『!』
カカシさんの部下...ということは暗部のことか、まあ、可能性は高いだろう。実際、原作でもイタチはカカシさんの部下として暗部で任務をこなしていた。
『...カカシさんの部下なら嬉しいかも』
「!...嬉しいこと言ってくれるね」
『わっ』
カカシさんは一瞬だけ目を見開き、すぐに目元を緩め、頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
『ちょっと、カカシさん、髪の毛がグシャグシャになっちゃうじゃないですか』
「ああ、ごめんね?」
私は長い髪を手櫛で整えカカシさんを見上げた
「?何?俺の顔になにかついてる?」
『...いえ、』
...よかった、完璧とまではいかないだろうけど、ちゃんと立ち直ってるみたい。
「?」
急に私が黙りこんでしまったため、カカシさんは首を傾げて私を見た。
『...フフッ、ねぇ、カカシさん早くお団子食べに行きましょう?』
「!...団子好きなの?」
『はい、』
「じゃあ、今日は俺がおごってあげるよ、気にせずたくさん食べな?」
『ほんとですか..!』
「うん、下忍になったお祝いってことで」
『ありがとうございます..!さっ、早く行きましょう』
「はいはい、」