第8章 下忍
下忍は基本スリーマンセルか、フォーマンセルで班を組み任務を遂行していく。
今日はその班員と顔合わせだ。
私とイタチは首席で卒業したとはいえまだ7歳、双子の姉弟を離すことは里側にもできなかったらしく同じ班だ。
班員は、担当上忍が水無月ユウキという男で、見るからに弱そうな男だ。
下忍は2人、
1人目は、出雲テンマという男の子で、さっきからずっとイタチと私を睨み付けている。恐らく、あまりうちは一族を良く思っていない子だ、
2人目は、稲荷シンコという女の子テンマの同級生で方言がきつくて何を言ってるのか聞き取れないことが多々ある。
ユウキを囲むように円になり、シンコ、テンマ、イタチ、私の順で座っている。
名前は元から知っていた、とりあえずユウキ先生の話を黙って聞こうと思い、耳を傾けた。
「これからお前たち四人は、私の元で下忍として働いてもらう。時には厳しい任務もあるだろう。仲間を信頼し、皆で視線を潜り抜けていこうではないか!」
暑く語る先生に、少し呆れた目を向けるとイタチの隣から苛立った声が聞こえた。
「チームに里のお荷物一族がいるんじゃ、チームワークもへったくれもねぇぜ」
「ちょっとアンタ、さっきからペチャクチャ五月蝿いんよ!」
テンマの小言にシンコがすかさず怒鳴る、
「学校ん時からアンタはずっとツバキとイタチ、特にイタチんことばウザいっち言いよったばってんが、もう下忍になったんやけん。そげんか小っちゃかことば、いつまでもウジウジ言わんとよ」
「うるせぇ!女のくせに。ってか学校に行ってる時から気になってたんだが、お前ぇの喋り、なまりがひどくて途中で見失っちまうんだよ」
先生の演説は二人の言い合いにより止まってしまっていた。
「三年前に木ノ葉に来たばっかりなんやけん、仕様がなかろうもん!」
「二人ともいい加減にしないか」
先生がなだめるも二人は睨みあって言い合いをやめない。
この二人仲良いなと思いながら、ボーッと二人の言い合いに耳を傾ける。