第3章 トリップと双子の弟
しばらく歩き、途中でお土産としてお団子を買った私たちは母親にその友達について質問していた。
『ねえママ、そのママのお友達はちゅよいの?』
「うーん、そうね、二人ともすごく強い忍者よ。」
「ふたり?ママのお友達ふたりいりゅの?」
「ええ!その二人は結婚してるの。」
『へぇ~』
私とイタチは顔を見合わせてお互いに微笑んだ。
(ママのお友達ちゅよいんだって。)
(楽しみだね..!)
だが、ここである違和感が私を襲っていた。ママ..つまり、ミコトさんのお友達で結婚していて、遊びにいくということはそれなり仲がいいはずだ。
私はそこである人たちを思い出していた。まだこの世界に来ていない前世の私が好きだったナルトのキャラクター。原作では早くに亡くなってしまっていて、あまり出てきてはいなかったが、それでもとても好きで、印象が強く、人として尊敬していた二人の人物。
その人たちも確かミコトさんと知り合い..というか同期だったはず、
いや、さすがにそれはないか..
そこまで考えて、私は頭を振った。そんな都合よく主要キャラクターと関われるわけないよね。
そんな私の考えを嘲笑うかのように、ついた家の前には
[波風ミナト・うずまきクシナ]
私の予想が当たってしまったようです..