第7章 アカデミー
シスイと私は二人で並んで、いつもイタチが修行をしている所へ行った。
そこには、イタチと私と同じくらいの長さの黒髪に、右目の下のほくろが特徴的な女の子が仲良く座って...
.....女の子!?!?
『え、あ、え?イタチが...』
「...」
私は、イタチが私以外の女の子と仲良く、と言うか話してるのすら見たことなかったため混乱して立ち止まった。
シスイはというと、顎に手を当てて、面白そうに二人を見ている。
『シ、シシシスイ!』
「うおっ!と!落ち着け、ツバキ」
つい、シスイの服をつかんで引っ張ると、頭を撫でながらそう言われた。
そ、そうだ!落ち着け!私!イタチが他の子と喋っているのは良いことじゃないか..!しかも女の子と...
『...なんでよりによって女の子の友達が先なのぉ~』
「!..よしよし」
私は流れるようにシスイの服を握り抱きついた。
早い...早いよ!!もうイタチに彼女候補が出来るなんて...!
いや、あの女の子の事は知ってるんだよ?あれでしょ?この前イタチがケンカ売られてて、それを助けてくれた子でしょ?知ってるよ?前の世界で調べたもん!イタチに恋人がいるの何のって聞いたから...
だけど、姉としてはスゴく複雑な気分なのである。
「なんだ?ツバキ?嫉妬か?」
『...』
シスイは面白い物を見るような目で私を見ている。まあ、撫でてる手は止められてないんだけどね。
『...うん。嫉妬』
「...ふっ、」
『...笑った?』
「笑ってない」
私はため息をはいた後、何かに気づいたようにはっとして考え始めた。
まて、私、なんか気持ち悪くはないだろうか?確かに見た目は6歳、もうすぐ7歳だ。けど、中身は30越えたただのん“ん”...
嫉妬..(拗ねたように)って、
やめておこう。これ以上考えるのは
『シスイ..』
「ん?」
『行こう。なんかバカらしくなってきた。自分に』
「そうなのか?イタチに声かけていかないのか?」
『...彼女と話してるところを割り込める?』
「...彼女ではないと思うけどな。まだ。」
『じゃあ、未来の彼女と話してるところに、姉の私が乱入したら?』
「...行くか。」
『うん。』