第7章 アカデミー
私達はあのあと、お昼時になったため、イタチのところに行くことにした。
シスイは元々イタチの所に行くついでに慰霊碑に寄ったらしい。
「ツバキ、弁当は?」
『ちゃんと持ってきてる。シスイに会わなかったらあそこで食べようと思ってたから』
「...一人でか?」
『?なにか変?』
「...」
私が首を傾げて問うと、シスイは黙り混んでしまった。シスイの優しさに触れたおかげで、私はすっかり心を許しきり、イタチと会話する時のように話すことが出来ていた。
「..変とかではないんだが、一人だと寂しいだろ?」
『...』
今度は私が黙り混んでしまった。
そーゆー、ものなのだろうか?
前世、つまり前の世界での私は、大体食事は一人だった。とゆーかちゃんとご飯を食べさせてもらった記憶もない。
過去のことを思い出して、ボーッとしていると、シスイに名前を呼ばれ、ビクリと肩を揺らした。
『な、なに?』
「いや..大丈夫か?」
『?なにが?大丈夫だよ?』
「それならいいんだが..」
シスイは恐らく納得していないのだろう。微妙な顔をしながら前を向いた。
そうか...一人でご飯を食べるというのは、寂しいのか。
小さい頃から一人だったからか、大人になっても一人で食事をすることに何の違和感ももたなかった。
友達と外食する機会もあったが、その時に楽しいと思ったこともなかった。
うーん、私冷めてたのかな?色々と..
でも、今は...
『...確かに..』
「ん?」
『...一人でのご飯は..寂しい、かも』
ちゃんと私を愛してくれる家族がいる。
自分を愛してくれる家族と食事をするのは楽しかったし、嬉しかった。
前世でもそうだった..ら...
ああ...そっか。
私...
両親に愛してほしかったんだ。