第11章 。✴︎。抱きしめてぇー。✴︎。
誠「明結が好きだ。世界で一番。俺の彼女になってくれ。」
………いや、無理でしょ?
だって、さっきも冬也に言われたけどその時だって……
…あれ?顔めっちゃ熱い。
うわ!すっごいドキドキしてきた。ドキドキしすぎて、苦しい。
あれあれあれ?
誠「お、おい。大丈夫か?顔、真っ赤だぞ?」
明結「いや、その。なんか、ドキドキしすぎて胸が……苦しい」
え、何でそんなに笑顔なの?
私は苦しんでるんだよ‼︎
私が現状を話すとぱぁーーーっと誠也の顔が笑顔になっていった
誠「ま、マジで?マジで?うわぁー‼︎‼︎」
ぎゅうーー
明結「なっ⁉︎ちょ、離してよ‼︎」
ぎゃーー!もっと苦しくなってきた‼︎
誠也は私の事を抱きあげた。
身長差が結構あるからフワッと私の足が浮く、、、怖い……
誠「ぜってぇー、離さねぇ‼︎ずっと、ずっと俺と一緒だ‼︎」
明結「と、とにかくおろして‼︎」
誠「ん、おぉ。」
今の状況が、、、わかんない。
明結「えーと、じゃあ、1から順番に話して。何でずっと一緒なの?」
誠「はぁ?そんなの簡単じゃねぇーか。明結は俺の事が好きなんだろ?だったら、俺らは両想い。だから、恋人同士だ‼︎」
明結「…………っ‼︎//」
好き?私が誠也を?
そう考えるとさっきよりも、もっと顔が熱くなってきた。
誠「え?ちげぇーの?」
いや、でも、冬也に言われた時は何もなかったけど誠也に言われた時は……すっごいドキドキした……
あー、そっか、私は誠也が好きなんだ。
明結「そっか、そーなんだ。」
誠「えぇ!何が⁉︎」
明結「好きなんだ。私も誠也が」
嬉しい、人が嫌いな私が人を好きになれた。
それが嬉しい。
明結「ふふっ」
誠「っ///」
多分今までで一番優しく笑えたと思う。
誠「じゃあ、俺の彼女になってくれんの?」
明結「いいけど、厄介ごとがついてくるよ?」
誠「あぁ、いじめな。そんなの俺がなんとかしてやるよ‼︎」
明結「……じゃあ、全部頼んだよ?」
誠「おう!」
まだ、肌寒い風が吹く中繋いで帰った手はあたたかった。