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1人の姫と4人の王子

第8章 。。✴︎嫌な過去✴︎。。


その次の日も、そのまた次の日も、朝学校に来ると机に落書きがされていた。

少しづつ私の周りから友達が消えていく。
でも、怖くはなかった。
1人じゃない、私には雪菜がいるって信じてたから。

そんな日が続きどんどんイジメもエスカレートしていった、体育館裏に呼ばれて殴られたり。
トイレで水をかけられたり。荷物を捨てられたり。


どれぐらいたったかな?
途中から雪菜の前でしか感情を出さなくなった。

だって、いじめっ子の前で泣いたって意味ないじゃん?
相手はそれを求めてるんだから。

中2の終わり。
その日の昼休みに、私は中3に呼び出された……

中3「中園さーんちょっといいかしら?」

明結「……はい。雪菜、ちょっと待っててね?」

一緒にお弁当を食べていた雪菜にニコッと笑い立ち上がった。


雪「気をつけてね。明結」

明結「うん、ありがとう。」


そして、中3に手を引っ張られトイレまで連れて行かれた。


あぁ、また水をかけるんだ。

なんて思ったけど抵抗なんてしなかった、したら逆に相手が喜ぶって知ってたから。

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