第7章 「おはよう。さようなら。」
俊「明結さん起きてください。明結さん」
空から犬君の声がするー
あれ?空って黒かったっけ?
あれ?地面ってこんなに柔らかかったっけ?
明結「ん?ここどこだっけ?」
俊「あ、起きましたか?そろそろ帰らないとやばいんじゃないかなって思って起こしたんですけど…」
明結「うん、ありがと」
起き上がるとそこは布団の上でした。
そりゃ、柔らかいはずだ……
明結「ふわぁー今何時?」
大きめのあくびをして犬君に聞く
遅かったら山峰に怒られるな〜
っていっても6時とかでしょ?
俊「あー、21時です。」
ん、21時ね。
え?21時⁉︎
明結「えっ!ちょ、携帯どこ⁉︎」
俊「ここっすよ」
明結「ありがと!」
カバンの中から私のスマホちゃんを取り出す。
あぁ、やっぱり……
着信履歴10件
きっとぜーーんぶ山峰だよね……
はぁ、心配しすぎだって。
ロックを解除して履歴を見る私の前には首を傾げた犬(俊)がいる
か、可愛い…
あー、あれでなんで人なの?絶対犬の方がにあってるのに‼︎
あれ?
10件全部山峰かと思えばひとつだけ違った、、、
”威土冬也”
やっぱり文句いいに電話したのかな?
って、ひとまず冬也は置いといて。
早く家に帰らないと…
明結「私帰るね。」
スマホをカバンに突っ込み部屋を出る
俊「危ないんで俺送っていきまーす」
明結「いや、私1人で帰れるんで」
俊「あーあー聞こえませーん」
……犬なのにムカつく…