第9章 私を奪って♡♡現代版家康のお話し☆彡
10月とある日。
朝食を久しぶりに三人でとっていると・・・
父「なぁ歌恋。織田信長さん覚えてるか?」
「うん。覚えてるよ。確か資産家でうちの会社とも取り引きしてるんだよね?」
父「あぁそうだよ。その織田信長さんが、どうしてもお前に会わせたいと言ってる人がいるんだよ。」
「会わせたい人?」
母「そうなのよ、その会わせたい人って言うのはねこの人なのよ!」
おもむろに写真を取り出し見せたのは、歳は同じか少し下、さわやかな好青年で名前は【石田三成】と言うらしい。
どうやら話を聞くとお見合いをして欲しいらしい。
何でも、信長さんの会社の社長をしている豊臣秀吉さんの右腕的な存在で、上司である秀吉さんが彼の行く末を案じてお見合いの話しを持ちかけたとか・・・。
「でも・・・、一応私、家康と付き合ってるのよ?」
母「会うだけだから、会ってちょっと食事をしたりしてあげるだけでいいからやってくれない?」
母はそう言うとお願いと言って手を私の顔の前で合わせた。それと同時にマネージャーが迎えに来てダイニングから出ていった。
父「私もね、娘にはお付き合いしてる人がいるからとは言ったんだがね・・・、お世話になったる信長さんの頼みだから断れなくて・・・。考えて置いてくれないかね?」
結局、父と母に押し切られる形でお見合いを受けることになった。
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その日、久しぶりにデートの日。朝聞いた事情を黙ってるわけにはいかず、話すことになった。
ドライブ中の事。
家康「それで、受けることにしたの?俺がいるのに?」
「仕方ないよ・・・。信長さんの頼みだし、家康も知ってるでしょ?」
あきらかに不機嫌な家康。相手が信長というのも余計に機嫌が悪い。
信長自身も歌恋の事は少なからず好意は寄せている。
家康の両親とも知り合いで、たまに家に来ていた事もあり、秀吉はその付き添いでよく来ていたし、三成も何度か顔は見ていた。
家康「それで、いつ会うの?」
「んーお父さんが今日、信長さんと会うからその時に日程は決めてくるって。」
家康「ふーん。」
(明らかに機嫌悪くなってきた・・・)
隣で運転してる家康を見つめ、家康は怒るに怒れず、信号で止まると・・・