第6章 ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも・・・家康編
〈歌恋目線〉
双月前に家康と晴れて夫婦となり、今は御殿で暮らしている。
本当は築城した駿府城にいたけど、半月前に信長様から文が届いて仕事の関係でまた安土へ戻ってきた。
安土へ戻ってきてすぐに佐助くんから結婚祝にって可愛らしいレースがふんだんにあしらった白いエプロンを貰った。
幸村と行商をやっている時に見つけて私にプレゼントしてくれたと。
『可愛い♡ありがとう!』
『これつけて家康さんを是非出迎えてあげて欲しい。』
そう言ってたけど、家康喜んでくれるかな?
だけど、着物にはちょっと合わないかも・・・。
きっとワンピースとかなら可愛いんだろうな・・・。
よし!作っちゃえ!
となって出来上がったワンピース。
家康の瞳と同じ翡翠色の生地。生地が薄くて柔らかいから着物などには使えないため、ずっと手元に残して置いたもの。
家康と両想いになる前、家康の瞳と同じ色のこの反物に惹かれた。
着物には使えないから小物用になるからとまけてくれた。
その生地で作ったワンピース。
裾には花や蝶の刺繍、腰周りには着物の端切れで作った紐をつけて・・・、家康が仕事で御殿に帰ってこないうちに・・・
夢中になっているうちにあっという間に時は過ぎて・・・