第19章 ~淡き恋心とFaint memory~【徳川家康生誕祭】
あぁー、もう完敗だよ。
余裕なんてはなから無い。
「あぁん、あっ……ん、あぁっ」
ばちゅんっ、ばちゅん、ヌチャ、パンパンー
二人が繋がる所からは蜜が絡みあい、卑猥な水音が部屋中に響き、奥へ奥へと無意識に突き、歌恋自身も無意識に腰が動き、互いに快感の絶頂(テッペン)へと目指す。
「歌恋っ……イクヨ……っ」
「あぁん、あっ、家康……、ダメ……イッちゃう……あぁ、ンンっ!」
速度を早め、互いに汗ばみ、身体をぴったりと重ねて、口付けをしあい、息をするために離れるのことすらも惜しく思い、そのまま歌恋の中に家康の熱い欲望が注がれた。
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「歌恋……?」
「ん?」
「ごめん。優しくするなんて言ったけど……」
「ううん。家康は最初から最後まで優しかったよ?」
二人で湯殿に行き、汗を流し白濁した湯に浸かり先程まで激しく愛し合ったその身体を労わるように……
「なら、後でもう一度可愛がらせて。」
「えっ……?」
「余裕なくて歌恋の身体隅々まで見れてないから。」
「もぉー!!」
「うわっ!」
先程の事を思い出し恥ずかしくなった歌恋は思い切り家康にお湯をかけ、その湯が顔に思い切りかかった。
―今度も優しくしてね?―
上目遣いでそれだけ言われ、家康のソレにまた熱が集まるのを感じ……