第17章 ~恋人は先輩パティシエ☆秘密のケーキは甘さ控えめ?伊達政宗
【おまけ】
クリスマス当日
「ありがとうございました!」
最後のお客がケーキを持って帰ると、スタッフ全員で目配せしあい・・・
陽菜「今年のケーキは完売です!おめでとう!」
「おめでとう!歌恋、政宗!」
「ありがとう!!」
「おめでとう歌恋。よく頑張ったな。」
「政宗こそ、おめでとう!そしてありがとう!」
今年のクリスマスケーキは政宗と歌恋が担当すると聞いたひまりが方方に声を掛け、また見た目の可愛さとホールケーキと小さいケーキの2種類作った事で、老若男女様々な年齢の人に好評となり、いつもよりも多い予約が入り、当日用にと作った分もあっという間に完売となった。
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「良く頑張ったな。」
「政宗が居たからだよ?」
いつもより早くケーキが完売した事で、ちょっとだけクリスマスの雰囲気を味わいながら二人で街中を歩き政宗の家へと向かった。
「疲れてるだろ。これ、食べろ。」
「これ?!」
それは政宗が別に取っておいた自分達が考えた小さいケーキ。
「政宗はいいの?」
「ああ、お前の分だ。」
そのケーキを食べていくと・・・
「あれ?なんかある。」
ケーキの中に小さなカプセルが埋められ、そのカプセルを開けると・・・
「えっ・・・指輪?」
「歌恋、結婚してくれ。お前と一緒にずっとケーキだけじゃなくて美味いものを作って行きたい」
「うぅ・・・・・・・・」
ずるいよ・・・そうやってカッコつけて・・・。
それは政宗の瞳と同じ色した指輪。
パティシエは指輪が出来ないからとネックレスにもなるようにチェーンまで付けて・・・
「返事は・・・?」
「うぅ・・・もちろん・・・ずっと一緒に作って行こう?」
「あぁ、もちろんだ。」
2人で沢山作ろう・・・、ケーキだけじゃなくて色んな美味しい物を。
もちろん私だけのも作ってね!
出会って三年、付き合うまで長かったけど待っててくれてありがとう!
そんな気持ちを込めて政宗の頬に軽くキスをすると・・・
「明日は休みだからな。今夜はねかせないからな、覚悟しておけよ?」
「えぇっ?!ちょっと位寝かせてよー」
砂糖よりもケーキよりも甘い甘い時間をたっぷりと堪能したそうな・・・☆
終