第16章 かぐや姫~家康Ver.
体勢を起こし、互いに見つめ合うと、貪るように口付けをし、舌を絡ませればツーと白い糸が伸び、その糸を見てうっすらと笑みを浮かべると耳元でそっと囁き・・・
(普段の時も可愛いけど、蕩けたその顔も、俺を感じてるその姿もら求めるその妖艶さも、全てが堪んない・・・。)
「もっと歌恋の声・・・聞かせて・・・もう限界だから・・・」
『えっ・・・はぅっ・・・あぁんっ・・・そんな』
二人とも限界に近い程までに登りつめ、互いの鼓動をまるで一つの音に重ねるように肌をぴったりと重ね、家康は子孫を残すためにと本来はあるその欲を歌恋の中に残すため、そしてそれを受け入れる為に家康の背中に腕を回し最後の絶頂へと向かう。
パチュん、グチュン・・・パンパンパンー
ズチャン、ぬチャ・・・
パンパンパンー
『い・・・えや・・・すっ・・・んぁ・・・!もぅ・・・らめぇ・・・』
「歌恋・・・愛してる・・・もっと俺を・・・感じてっ」
『はぁっ・・・私も・・・、家康を・・・んぁ・・・あい・・・して・・・る、んっ!』
身体を起こしているのがやっとの状態を家康が支え、歌恋も家康の肩に捕まるもだんだんとそのまま身体を預け、どうにか保てている意識の中で必至にその思いに応えようとしていた。
「歌恋・・・・・・、歌恋・・・っ」
『あぁっん・・・家康・・・・・・らめ・・・・・・もぅ・・・』
そのまま再び褥に歌恋を寝かせ、追い込みをかけるように顔の横に手を置き、卑繋がった部分から聞こえる水音、肌と肌がぶつかる乾いた音、歌恋から漏れる甘美な声と吐息・・・、家康の吐く息の音、それらが合わさった音が耳から入り、互いの脳に刺激され、歌恋は意識が飛びそうな程に感じ、家康自身もそれが媚薬となって自分の欲を歌恋の最奥へ、果ての果てへと届けとばかりに打ち付け限界を迎えた、
「っ・・・、歌恋・・・」
『はっ、奥・・・深ぃ・・・もぅらめぇ・・・、最後は・・・あぁん・・・らめぇーーーー』