第14章 秀吉birthday*世話焼きは世話が焼ける?
ー『もー秀吉さんか知らない!!』ー
そう言われたのはほんの10日前のこと。
城下で女の人に囲まれて、両方の腕を何人もの女の人に引っ張られ、そしてちやほやされてる所を歌恋に見られてしまったから。
恋人同士になってからは他の女の人との絡みを無いように気をつけていた秀吉。
だが、もうすぐ誕生日の秀吉、いわゆるファンの女の子達が群がり、それを無下に断らないというより断れない性格故か・・・
そんな所を見られてしまい、あげく、少し早めの誕生日の贈り物を貰ったのを見て歌恋と喧嘩になったのだった・・・、
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「はぁ・・・」
遠征先の自室で書類仕事を片付けているも出るのはため息ばかり・・・。
10日前に喧嘩になってしまい、仲直り出来ずにそのまま安土城から離れたとある場所に仕事で来ているが仕事は手につかず・・・。
「なんだ、秀吉。歌恋とまだ仲直りしてないのか?」
一緒に来ていた政宗が冷やかし半分で秀吉に夜食を持ってきた。
「政宗か・・・。まぁそんなところだ。」
「そういやなんでここまで引きづることになったんだ?」
手を止め、政宗と向き合い持ってきた夜食を手に取りながらその時の様子をかいつまんで話た。
(まぁ、このまま話さないとこいつの事だからいつまでも聞いてくるだろうしな・・・)
気乗りしないながらもとりあえず話をはじめた。