第13章 秘密のバレンタイン♥️ 家康×現代
一月中旬。巷はバレンタインに向けてあちらこちらでチョコレートや手作りのお菓子のコーナーや、ラッピングなどが設けられ、目移りする程。
(来月のデートはバレンタインデーだからそろそろ準備しておこうかな・・・)
来月は付き合った記念日。付き合った記念日は毎年一緒に過ごすようにしている。
「これにしようかな・・・でも去年は・・・」
「何してんだ?!」
「えっ?政宗?!今日はお店は?」
政宗は昼間はカフェ、夜は本格的なレストランのシェフとして働いている。
いわゆる『プロ』のため、こんなところで会うのは珍しかった。
「あぁ、今日は休みだ。新作考えるのに下見してたんだ。」
「へぇー、プロの政宗でもこんな所来るんだね!」
手作りコーナーの前で立ち話していた二人だが、政宗の顔立ちの良さと、最近雑誌に載った事でちょっとした有名人になり、騒ぎになる前にと一旦その場を離れた。
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「へぇー、今年も懲りずに手作りチョコを渡すのか!」
「もぉー、からかわないでよね!」
ここ数年手作りチョコなどを渡しているが、甘いものがそこまで好きでは無い家康は、結局すぐに辛いものを食べてしまい、ちゃんと味わって食べて貰えて無いと毎年の悩みの種だった・・・。
「じゃ、今年は手伝ってやろうか」