第10章 私の恋人は魔王☆
【番外編☆】
家康「ひまり、あんまりはしゃぐと転ぶよ?ひまりだけの身体じゃ無いんだから。」
ひまり「分かってるよー!だって今日は歌恋と信長様の結婚式だよ?!興奮するよー!」
ひまり「それに、私のデザインしたドレスを着てくれるんだもん。嬉しいじゃん!」
家康「分かったけど、はしゃぐのも走るのも禁止。」
ひまりはもうすぐ母になる。お腹もだいぶ目立つようになり歌恋の結婚式を機に一旦現場から離れる事にした。
家康「なんかあったらちゃんといいなよ。俺とひまりの子なんだから。」
家康がそっとひまりのお腹に手を当てて、二人でおでこをくっつけ合った。
苺ちゃん「あらあら・・・今日は天邪鬼封印で過保護な旦那様ね!」
二人の結婚式も自分が見届け、その時のドレスを作った彼女が今日は主役。
まるで娘を二人送り出した気持ちで見守っていた。
音楽がかかると同時に扉から正装をした信長が一人現れ、途中まで一人歩く。その後ひまりのデザインしたドレスを着ていつもよりも一段と輝いて見える歌恋が現れ、父と信長の元へ歩く。
信長の元へいき、二人で歩きれ愛の言葉を誓う。
ベールを上げ、誓いのキスをする。恐らくこの瞬間は誰よりも幸せなキスを。
披露宴は薔薇が咲く広いガーデン。お色直しのドレスはひまりサプライズで、ピンクのお姫様ドレス。小さなティアラを付け、馬車で信長の元へ。
今日だけはいつもの魔王ではなく、一人のお姫様を愛する王子様としてエスコートする。
秀吉「本当に、ほんとーによかった・・・ぅぅぅ・・・なぁ三成?!」
その姿を見て一人泣く秀吉。
三成「お二人共お似合いですね。」
家康「何で、ここに三成が、いるの?」
三成「これは家康先輩。ひまり先輩もいらしてたんですね。」
家康「ひまりに容易く声をかけるなって言ってるだろ。」
ひまり「また始まった!ふふふ、私はそろそろ歌恋の所に行ってこよ。終わらなそうだしね!」
ウィンクをして、二人を置いて新婦の元へ向かった。
ひまりの事を好いてたのは過去の事とはいえ、どうも気が合わない二人、その後はひまりのお祝いのスピーチや秀吉の涙ながらのお祝いのスピーチなどで関わる事も無く、穏やかな時が流れた。
ひまりと家康はいつしか自然と手を繋ぎ、友人二人の新しい門出を祝った。
ー終わりー