第4章 お狐さんと
「ふむ、つまりキミはその霊力とやらがなければ何も出来ないということかね?」
「…何?」
誉さんはそう言い返すと私のドロドロに溶けきったソコに指を二本咥え込ませた。
「あああっ…!」
私のナカを熟知した指は的確に弱いトコロだけを責め、絶頂に導かれる。
「やあっ、だめっ、そんなしちゃっ、すぐイっちゃうからっ、だめぇっ、ああっ、ああっ、イくっ、あああっ、イく~~~っ」
誉さんの指によって呆気なくイかされてしまい全身がひどい快感と脱力感に襲われる。私がイったのを確認した誉さんは指を引き抜き得意げにこう言った。
「見たかね、ワタシは霊力などなくとも十分いづみくんを満足させられる」
「ふん、なかなかやるようだな。しかし私の霊気の力を借りてのことではないのか?」
「…」
「…」
再び誉さんと狐誉さんの間にピリピリとした空気が流れる。思えば顔がそっくりな二人が大人げなく喧嘩しているなんておかしな状況だ。こんなに張り合うなんて狐誉さんは神様なのに神様らしくないし、誉さんも誉さんだ。なんだかおかしくなってふふっと笑みがこぼれる。するとにらみ合っていた二人の視線がこちらへ向けられる。
「ほう…随分と余裕があるのだな、娘よ」
「まだまだこの程度では満足できないなんて、相変わらずいづみくんは欲しがりだね」