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令嬢は必死なんです!!

第6章 双子王子(弟)


 「どうすればいいかしら」

 「あら、そんなの簡単よ。今、貴女が欲しいのはなに?」


フローラは迷いない眼で


 「あやまりたい。私は臆病だから、それができないの」


 「できないの、じゃないわよやるのよ。」


 「怖いよ」


 「まずは、人に相談することよ。自分をわかってくれる人に。


そうね、では……私が貴女に勇気のまじないをかけましょう」



 「まじない?」


私の精一杯よ。
私はお気に入りのリボンを髪からシュルリ外し、彼女に渡した


 「勇気のお守り。どうか、貴女が笑顔でいられるように」



 「……っ」


また、フローラは泣き出した。いやいや、待て、待って?私今、フローラ泣かした?泣かしてないわよね?


 「頑張るね、頑張ってみる」


 「……ええ」



な、なんだか、やっと勇気付けられたかしら


 「また、相談していいかな」


 「いや、無理」


 「えっ……」


私はカウンセラーではありません。
ただの転生令嬢です。



 「そ、そっか!!ミアは私を元気付けてくれているのよね!」



 「……ん?」


 「私、自分で頑張ってみる!!このお守りは悩みも吹き飛ぶすごいお守りなんだ!」


あ、あれれ?


 「これがあれば、なんでもできるのね!!」


 「……クレーマーは受け付けないわよ」


 「ありがとう」


な、なんてまぶしい笑顔なの……!!私はただ、この場をどうにか……とかのみ考えていた私の頭はハンマーで殴られる。

血が出たよ。痛いわ


本当に、ごめんなさい。
私、気持ちを改めます


 「私に相談しなさい!」


 「え、でも……うん!ありがとう」


と笑顔


……か、かか可愛すぎじゃないのぉぉ!!



ヒロイン……乙女ゲームのヒロインはすごいな、これは惚れる。

 「私の煩悩……完敗」


 「……?」


私は白い旗を振った。
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