第3章 いきなりの死亡フラグ
「ミア様!?なぜ、アンナ様に引き……」
メアリーがびっくりしたように目を見開き、おどおどしていた。
説教を受けていた、ローレンお兄様まで口をぽかんと開けている。
「お母様、私はぜっったいにいきませんわよ!!」
「どうしたの、グリフィスト王子のことが大好きだったあなたが!!さては怖がっているのね、大丈夫、あなたはかわいいから」
「ちっがーう!!」
ただ、攻略対象に極力会いたくないんだよ、お母様。
お母様は私と同じルビーの瞳がなんだか、揺れていた
「ど、どうしたの!?ミアがグリフィスト王子を嫌がるなんて…!!
ローレンをみて、睨みつけないだなんて」
「睨みつける!?私はローレンお兄様大好きです!!睨みませんよ、それより、私はグリフィスト様にお会いしたくはありません」
「なんだか、いつものミアと違う。それでも、私は心を鬼にしなくては」
あ、聞いてない。
お母様から赤い情熱的なバラみたいなオーラというのか、そんなのがみえてきた。
とても美しいお母様の儚げな姿に私はうっとりしてしまいそうだった、いけない、いけない
「メアリー、ミシェ、やっておしまい!!」
「ほへ?」
「「はい!!」」
ミシェは後ろからヒョコッと顔を出した。
そしてメアリーとミシェは嫌がる私を容赦なく取り押さえた。
近くでゆーくり、退出するローレンお兄様
私は期待を込めた目をみるが、ローレンお兄様は気づかなかったようで「またな!」と笑顔で去っていく
いや、気付いたわよね!!
不自然にもほどがあるわよ~!?
「ミアお嬢様!動かないでください」
「いーやあああ」
私の人生は静かにいきたいのよ、私は必死なのに~!!
そんな、言葉も届かずきらびやかなドレスを着せられる。