第15章 スポーツの秋？それとも恋の秋？！( 黄金川貫至 )

舞さんが言う頑張れは･･･多分、城戸の事だ。

･･･と、思う。

頑張れって言われても、どうやって頑張ればいいんだよ。

せめて何かキッカケとかあれば･･･こう、勢い
つく何かが･･･

･･･体育祭？

そうだ！体育祭が終わったら･･･いや、でもなぁ･･･体育祭までに二口さんが城戸に仕掛けたら･･･

二「コガネ！ボケっとすんな！」

「サーセン！！」

ヤベぇ･･･今はガチで練習に集中しねぇと！

二「コガネ！トス高過ぎ！もうちょい低めにしろ！青根さえ届いてねぇよ！」

「ウッス！！」

とにかく今は、長く休憩した分を取り返さねぇとな！

鎌「コガネ！ブロック反応遅ぇ！！」

「ハイッ！スンマセン！！」







二「今日はここまでにしよ～ぜぇ～！って事で終わり！」

「「お疲れっした！！！」」

サッと片付けて、部室で着替えをする。

とりあえず着替えたら、ダッシュで城戸を途中まで一緒にって声かけよう。

まずは･･･そ、そそそソコからだ！

『失礼しまぁす！』

ノックもなくドアが開けられ、一瞬ビビる。

二「･･･キャァァァ！つーちゃんのエッチぃ～」

･････････。

『･･････エッチも何も、普段からそんなの見慣れてますけど』

･････････。

二「つーちゃんに裸見られたから･･･お婿に行けない･･･責任取ってオレと結婚してくれ！」

いや！それは困るッス！

『そんなくらいで結婚しなきゃいけないなら、私ここの全員と結婚しなきゃですよ？』

それはもっと困るッス！！

『とりあえず早く洗濯物出して下さい！私と舞先輩は洗濯物終わらないと帰れないんですからね！あ、黄金川君は鼻血のシャツも出してね？洗っちゃうから』

「ッス･･･」

半裸の部員に怯むことなくテキパキと洗濯物を回収して城戸は出ていった。

途中まで、とか思ってた矢先に･･･声掛け辛ぇな･･･

何もないのに待ってたりとかしたら変に思われる･･･よな？

どうすっかなぁ･･･

滑「コガネまだいる？！」

「ハイッ！！･･･あれ、舞さん？」

勢いよくドアが空き、舞さんがオレを呼んだ。

滑「良かった、まだいた！あのさコガネ！私ちょっと急用が出来ちゃって帰らなきゃで！」

「え？あ、はぁ」