第3章 #1.5~Beyond that screen
初期刀 加州清光の場合
「んじゃ、行ってくるねー」
主、明日から本丸が出来るって言うのに、可愛い俺と会えるって言う記念すべき時なのに今から10時間の遠征!?
正気なの!?もう出発しちゃったし…
一番最初に主とお話するのはこの俺だと思ってたのに!!!
「加州、具合悪いの?」
テンションだだ下がりの俺に話しかけてきたのは大和守安定。
「なーんでもないよ」
「ま、お前の事だから明日からの事が引っかかってるんだろ」
「な、俺は別に…!」
「主と会えるのが皆より遅くなっちゃうのは俺も残念だけどさ」
そう言って寂しそうに笑う安定。
まあ、いきなりあんな手紙送り付けられて明日から自宅と本丸が繋がります、なんて言われても手放しに信じられないだろうな。主も良い大人なんだし、イタズラか詐欺くらいに思ったって仕方ない。
「遠征成功させて、主に思いっ切り甘えよう?」
肩を組み、俺にいたずらっぽい笑みを向ける安定。
俺もそれに同調する。
「そうだ!明日からは面と向かって甘えられるんだ、そうとなったら遠征大成功させてやる!」