• テキストサイズ

色々彼氏 。【短編集】

第66章 【死神】×【最期の日】


「…ねえ、次はゲームでもどう?」
「ゲーム?」

「うん、やり方は私が教えてあげる。」

そう行ってる間は良かった。
まさか死神が、私より強くなるなんて思ってなかった。


「またお嬢さんの負け。お嬢さんがこんなに弱いとは。」
「私が弱いとかじゃなくて死神が強いの。」

なんでこんなに強いの…?
本当はプロなのか、それとも本当に私が弱すぎるのか。

不思議だ、

「悔しいからもう1回やろう。」
「また?」
「いいから。」

接戦を広げている間に聞いてみたかったことを聞いてみる。

「私の死因ってなんなの?」

死神はすぐには答えてくれなかった。
答えてくれたのは、勝負の後だった。

「無駄話をしないのが勝利のコツなの?」
「うん。まぁそうかもね?」

そう言った時のドヤ顔が、うざったくて余計に悔しくなった。

「それで?ちゃんと質問には答えてよ。」
「…」

難しそうな顔をする。言えない事情がある様には見えない。どちらかと言えば、自分が言いたくない…みたいな

昔から人の心の中が分かる方だったけど、
まさか死神にも通用するとは。

でも、死神は見ていて結構わかりやすい。

だからかな。すぐに死神ってのを信じられたのは。
嘘をついているようには見えなかったんだ。なんか。

「ねえ、私なんで死ぬの。」
「知りたい?」

そう言って私を見る。

「…うん」

少し緊張してきた。
/ 265ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp