第66章 【死神】×【最期の日】
「…ねえ、次はゲームでもどう?」
「ゲーム?」
「うん、やり方は私が教えてあげる。」
そう行ってる間は良かった。
まさか死神が、私より強くなるなんて思ってなかった。
「またお嬢さんの負け。お嬢さんがこんなに弱いとは。」
「私が弱いとかじゃなくて死神が強いの。」
なんでこんなに強いの…?
本当はプロなのか、それとも本当に私が弱すぎるのか。
不思議だ、
「悔しいからもう1回やろう。」
「また?」
「いいから。」
接戦を広げている間に聞いてみたかったことを聞いてみる。
「私の死因ってなんなの?」
死神はすぐには答えてくれなかった。
答えてくれたのは、勝負の後だった。
「無駄話をしないのが勝利のコツなの?」
「うん。まぁそうかもね?」
そう言った時のドヤ顔が、うざったくて余計に悔しくなった。
「それで?ちゃんと質問には答えてよ。」
「…」
難しそうな顔をする。言えない事情がある様には見えない。どちらかと言えば、自分が言いたくない…みたいな
昔から人の心の中が分かる方だったけど、
まさか死神にも通用するとは。
でも、死神は見ていて結構わかりやすい。
だからかな。すぐに死神ってのを信じられたのは。
嘘をついているようには見えなかったんだ。なんか。
「ねえ、私なんで死ぬの。」
「知りたい?」
そう言って私を見る。
「…うん」
少し緊張してきた。