• テキストサイズ

色々彼氏 。【短編集】

第5章 【幼馴染】×【取り合い】


「…空…?」



「じゃあ、俺ちょっと用事あるから…先行くけど」



「明日までに、俺か空か、決めろよ!」



空の突然の心変わりに驚く私を蒼依は気にせず、判断を押し付け自分の用事へと向かった。



「ね。雨衣に無理言って…ごめんね。」



「でも…俺も本当に好きだから。身を引くつもりは無いよ。」




空は、にこりと優しく笑って言ってくれた。



「蒼依もああは言ってるけど…ゆっくりでいいから。」



「空…ありがとう。」



私の頭を軽く撫でる空に少し嬉しくなった。昔から空に撫でられるのは、どこか安心してとても好きだった。



「本当は…俺も雨衣にキスしたい所だけど…いまはやめておくね。」



「っ、空まで…。」



「俺だって男だよ?」



なんて言ってふふ、と笑う空。



「キスだって…したい。」



そんな言葉に私はさっき蒼依とした事を思い出した。



「蒼依の事思い出した?」



「…ずるい。」



空の言葉の意味を考えてると、頬でちゅっ、と音がした。



「我慢出来なかった。」



「ごめんね。」
/ 265ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp