第41章 【病気】×【悲恋】
それからも、同じように通った。今度は、理由もちゃんとしている。
行って、楽しく話して、帰る。そんな日々が楽しかった。
でも、それも長くは続かなかった。
思えば、最近少しだけおかしかった。
私が行くと眠っている事が多かった。いつもは起きている時間も眠っている。
起きている時間も、顔色が悪くて。今にも消えてしまいそうだった。
もっとちゃんと気付いていれば…いや、気付いていてもどうにもならなかった。
…私には、どうにも出来ない。自分の無力さが嫌になる。
どうしても信じられなくて、信じたくなくて、聞いた言葉をもう一度聞き返した。
「…本当に…空は……―」
看護師さんは、静かに頷くだけだった。
その日は、帰ってからずっと泣いていた。