Luce e Concerto di neve【復活】
第9章 Giorni di scuola
隣町の学生との喧嘩の熱も冷めた頃。あの事件から三週間は経過していた。入院してた皆もすっかり元気になって退院し、学校に賑やかさが増した九月末。
気候もすっかりと秋らしくなってきて過ごしやすくなってきた今日この頃。
「うわー!すみません雲雀さん!」
「テメー雲雀この野郎!十代目に何しやがる」
-ぎゃあぎゃあ-
賑やかな光景を取り戻した学校は今日も今日とて賑やかで。
「あ!雪姫先輩!」
『相変わらず元気そうだね。でも廊下は走っちゃ駄目だよ』
「すみませ…」
-ブンッ-
『わっ…と』
「ひぃぃいいい!?」
「!(避けた…)」
沢田に向かって振り回されるトンファーを沢田の首根っこを引っ張って一緒に避ける。
『雲雀、危ないからやめて』
「じゃあ君が僕の相手になるの?」
『無理無理、冗談キツイ』
風紀を守らなきゃいけない人が風紀を乱してるって知ってるのかな?この戦闘狂は。
『ほら、沢田も獄寺も教室戻って』
「あ…有難う御座います」
パタパタと走り去る後輩の背中を見送ったら丁度予鈴が鳴る。いつの間にか雲雀もその場から姿を消していて、次の授業は何だっかなーって教室へ戻ってたらふと思い出す。
『げぇっ…数学じゃん…』
※※※
放課後。いつもの様に皆で屋上で団欒してリボーンに突っ込まれてっていつもの様に平和に過ごしていた。
「黒曜での事が嘘の様に平和だよ」
「平和ボケしてんじゃねぇ。帰ったらねっちょり勉強だぞ」
「ねっちょりヤダー!!!」
「お手伝いします!十代目!!」
そんなやり取りをしながら、ふと校門に目をやると雪姫先輩が身体を伸ばしながら帰って行く様子が見える。
雪姫先輩…茅川雪姫さん。
俺達の一学年上の先輩で京子ちゃんのお兄さんや(多分)雲雀さんと同い年。優しくて可愛らしい人で"保健室の天使"って言われてる皆の高嶺の花。リボーンの変装も見抜ける人でリボーンとも仲が良い。
そんな人が…フゥ太の並中喧嘩強さランキングで雲雀さんと同じ一位………だなんてやっぱり何かの間違いだよな。
「お、雪姫さんじゃねぇか!はは、欠伸してる」
「アイツ一人で帰んのか?」
「どうゆう事?リボーン」