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Luce e Concerto di neve【復活】

第8章 Missione critica


お邸のお留守番を任されたのに戦闘でお庭の花壇を多少破壊してしまったから怒られるのだろうか。



「舞姫」

『…はい』



ザンザスさんの低い声がアタシの名前を呼ぶ。元々目付き鋭いし横暴だし我儘だし威圧感凄いけど怖い訳じゃない。でもこう…何か皆の雰囲気もあるし不安。



「テメェを幹部に昇格させてやる」

『………は?』



かんぶにしょうかく?え、ちょっと待って。



『アタシまだヴァリアーに入隊?してから二週間も経ってないけど?』



それなのに幹部に昇進?いやいや周りから妬み買うわー。



「テメェの働きを評価してやる」

『評価…?』

「確かな医術と知識」

「素早く丁寧な任務遂行能力」

「敵襲から守った責任感と圧倒的戦闘力」

「後は皆から好かれる人徳もね~」

「飯の美味さも評価に値する!!」



いや最後のは関係無いよレヴィ。って言うより皆、険しい顔付きだったし雰囲気もピリピリしてたし何事かと思えば昇進なんて言うおめでた話だったなんてこの人達役者かな?



「今日から貴様はボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーの幹部だ」





※※※





-フランス、某所…

真っ暗な広い部屋。明かりはポツンと置かれたランプと締め切ったカーテンの僅かな隙間から朝日が漏れるだけ。その些細な明かりから確認出来るのは大きな水槽とその中に居る一人の男の影。
身体中を包帯で巻かれ沢山の管が繋がっている。



「主」



若い男が入って来て水槽の中に居る男に呼び掛けると薄らと目を開ける。



"私の可愛い娘は?"

「消息は掴めました。そしてその情報を流し捕らえる様に幾つかのマフィアに依頼しましたが………失敗。その後また行方不明になってましたが…先日取引をした男から得た情報を頼りに軍人を使って奇襲しましたが………失敗」

"………"

「どうやらとんでもない所に身を置いてる様で…」

"何処に身を置いてようが関係は無い"



縫合糸で縫い合わされた口の端が下劣に歪む。



"あの娘はいずれ私の元に帰って来る"

「連れ戻さなくて良いのですか?」

"あの娘が帰って来るのが先か…私の身体が完治して連れ戻すのが先か…"

「主の御心のままに」




















→To Be Continued.

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