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Luce e Concerto di neve【復活】

第7章 Trappola per miele


「やり方?」



生温い良心的な殺し方に然り自己犠牲的なハニートラップに然り。



「だが仕事は迅速確実」



いくら自己犠牲的とは言えど長期になる様な仕事を一晩で終わらせたり、あの抜かり無さは大したモノだとは思う。戦闘力だって申し分無い。即幹部クラスだろう。



「だが俺は薦めねぇ」



幹部になれば仕事量も増えるし仕事内容も過酷なものになる。アイツにとっちゃそんな事は大した事は無いかも知れないし何が有ったかは知らないが三年も息を殺して普通の暮らしをしてたくらいだ。殺しはあまり好きじゃないのだろう…だとしたらなるべくはさせない様にしてやりたい。



「随分と入れ込んでやがるな」

「そうじゃねェ!!!医者としての責務を全うしてもらいたいだけだァ!!!」

「ドカスが」

「んだとォ!?」

「弱者は消す。強者は使う」



んな事ぐらい分かってらァ。





※※※





『んあー…こりゃ結構時間かかるなぁ…』



デスクワークで縮こまった身体を伸ばして、そのまま椅子の背もたれに体重を預けて天井を仰ぐ。
先程の任務で持ち帰った情報とスクがコピーしてくれた関連の名簿等を交互に見比べてみるものの、やはり証券会社だから人員は多く取引のイニシャルに当てはまる人物は沢山居る。これだけ情報が少ないと虱潰しに当たるしか無いだろう。



「まだ仕事してるのかい?」

『!』



ふと聞こえた声の方向に顔を向ければマーモンちゃんとマーモンちゃんを抱えるベル君が部屋の入口に立っていた。



「ボス直々に与えられた任務はどうだったんだい?」

『終わったよ。大した情報は得られなかったけど…ハッキングした情報を解析してるとこ』

「…こう言うのも得意なの?」

『ん、まぁ出来るっちゃあ出来る』



ふわり、とベル君の腕からアタシの膝の上に降りる。ふとベル君を見れば口を噤んで視線は床を向いたままだった。



『ベル君どうしたの?』

「…お土産」



と差し出されたのは一輪の花。アイビーゼラニウム。謝罪の意味のある花言葉。



「こないだの夜の事気にしてるみたいだよ」

「は!?何でマーモン知ってんの!?」

「さぁね」

『ふふ、有難うベル君』




















→To Be Continued.
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