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Luce e Concerto di neve【復活】

第3章 Farfalla ammaliante


死ぬ?それ、ちょっと乱暴って言うか、かなり極悪な気がするんですけど。



「そんな時に君の名が上がったんだよ」

「つー訳だァ!胡蝶、テメェの力を貸せ」



何処かに所属するのは気乗りしないけど、こんな状況になってしまったのだから、どのみち此処にはもう居られない。それにもうアタシの存在がマフィアに知られてるのだとしたら身を隠すのは楽では無い。となると所属した方が良いのかも知れないけど。



『アタシを置くと…きっと大変ですよ。アタシの力を求めてる人は多いので貴方達も巻き込まれます』

「大層面白そうな話じゃねぇか!上等だァ!!!」

「そうゆうの嫌いじゃないわぁ」

「全員切り刻んでやるし」

「僕はお金さえ貰えれば良いよ」



何この人達。馬鹿なの?面倒になるって言うのに。



『………変な人達』





※※※





-カチャ…-



『もう大丈夫。暫く安静にすれば現場復帰出来ます』

「ぅぐ…有難う…御座います」



波の揺れを感じるこの場所はクルーザーの中。戦線を離脱する際に港で待機させてた部下が致命傷を負わされてしまったが胡蝶が見事な手捌きで一命を取り留める。
神なんてモノは信じちゃいねぇが神の手と言いたくなる程の医術。追手を撒く時の銃火器の扱い。戦線を離脱する時の俊敏な行動と桁外れの力と体術。胡蝶と言う闇医者(あんさつしゃ)は、これまで俺が見て来たどんな連中よりハイスペック。



「運が良い」

一同「?」

「今回、胡蝶のスカウトを成功出来たのは運が良いっつってんだァ!」



もし他のマフィアに先を越されてたりなんかしたら俺達は無事では無かっただろう。それに今後の事を考えると手遅れにならない限り人員が減る事も無いし、熟せる任務の幅も広がる。



「おい胡蝶」

『?』

「名は」

『名前、ですか?』

「それ以外に何がある」

『………舞姫。ファミリーネームは十年くらい前に捨てた』




















→To Be Continued.
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