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イケメン革命 アリスの恋 短編集

第1章 はじめて <フェンリル>


そんなわたしの言葉を遮るようにフェンリルがそっとキスをする。
はじめての、キスだった。

「っ!」
「優しくするから、大丈夫」
と言ったフェンリルの表情がとても柔らかくて、優しくて、さっきまで強張っていた体の力が抜けた気がした。

「んん…」
だんだん深い口づけに変わっていき、息が荒くなる。
初めての、キスに翻弄されて、フェンリルの手がわたしの体をまさぐっていることに全く気づかなかった。

「え、ちょ!」
「悪い、もうさすがにおあずけくらうのキツイ」
その時のフェンリルの表情が本当に余裕がなさそうで、なんだか色っぽくてわたしはそれ以上なにも言えなくなってしまった。

「ん…ぁ」
フェンリルの手がだんだん下がってきて、わたしのワンピースの中に入る。
その間もずっと口づけは続けられていた。

フェンリルの指がわたしの1番敏感な部分に触れたとき、体がびくっと反応する。

フェンリルがそっとわたしの体を抱き上げ、ベッドに優しく寝かせてくれた。

「まだ、怖いか?」
フェンリルが心配そうな顔をする。
わたしは小さく首を横に振った。

「フェンリルだから、怖くない…かも」
「っ!」

フェンリルの表情が変わった。
勢いよくわたしのワンピースを剥ぎ取られる。
声も出す間もなくフェンリルの手がわたしの下着にかかった。

「あっ、やんっ」
「あー、もう、ミラが煽るから。…紳士じゃ居られなくなる。」
「煽ってなん…はぁっ…」
フェンリルの指がわたしの胸の先端をつねった。

くすぐったくて、もどかしくて、いつも以上に甘い声が出てしまう。
そんなわたしにフェンリルは煽るなって言うんだ。

フェンリルの舌がわたしの胸の先端を舐めるのが見えて、恥ずかしくなった。
同時に体が甘く痺れて、心臓が暴れだす。

「ゃ…恥ずかしい…」
「俺しか見てねーよ、…ほら」
「あっ!」
わたしの足がフェンリルによって開かれる。
恥ずかしい欲望がフェンリルの前にさらけ出された。

自分でもわかる、濡れているのが。
その蜜口にフェンリルがゆっくり指を沈めた。
初めての異物に痛みが走る。
我慢したつもりだったのに、声が出てしまっていた。

「痛いか?ごめん、ゆっくりするから。」
フェンリルが優しくわたしの耳元で囁く。
それを聞いただけで、痛みの半分は飛んだ気がした。

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