第24章 トリックオアトリート〜魔王が本物の魔王になった？！

【秀吉・信玄ペア】
秀吉｢おっ、おい！なんで葉月が･･･。｣
葉月｢秀吉様のお召かえの担当は私がしたほうが良いと歌恋様が気を使ってくださいました･･･。｣

信玄｢なんと麗しい姫なんだ。よろしく頼むね。｣
葉月｢申し遅れました。秀吉様の妻の葉月と申します。信玄様のお召かえのお手伝いもさせて頂きます。｣
信玄｢あぁ、たのんだよ。葉月｣

信玄の着替えまで手伝うのは夫としてかなり不満だったが、難しい所だけ手伝う事になっているからと葉月に諭され、仕方が無いとぐっと飲み込み、我慢をした。

葉月｢はい、早速ですが、信玄様にはこちらの衣装を着ていただきます。｣

それは明るめの薄茶色の上着に赤いネクタイ、白のシャツに上着と同じ色のズボンで上着には特性のエンブレムが付き、所謂学生服だった。

信玄｢葉月、これはなんという着物だね？｣
葉月｢こちらは着物では無く、歌恋様と佐助様がいた時代にある【せいふく】と言うものだそうです。｣
信玄は不思議な感覚を感じながら手順書を見ながら一人で着られる所は着ていった

秀吉｢俺は何を着ればいいんだ？｣
葉月｢秀吉様はこちらの【ナイト】という衣装を着ていただきます｣
秀吉は騎士の格好をすることに。

白地のロングブレザーに、黒の縁取り、中には上着と同じ様なベスト、黒のパンツに裾辺りには白地の線が二本入り、襟の折り返し部分には秀吉の良く着ている着物と同じ色が使われかなり凝った作り。
秀吉｢な、なんだ？これは。｣
葉月「歌恋様が･･･この方が良いと･･･。」
デザイン画の裏に歌恋からの思いが書かれていた。

『葉月さんと、秀頼くんを、そして安土の皆を守ってくれる秀吉さんは騎士がぴったりだと思うよ！葉月さんも素敵にするからね！』

秀吉｢全く･･･。｣
信玄｢姫の思いが込められて居て羨ましくなるくらいだ、豊臣秀吉。｣

とりあえず二人の着替えが終わると葉月も子ども達と仮装するからと部屋をあとにした。