第24章 トリックオアトリート〜魔王が本物の魔王になった?!
夏休みが終わり、しばらく平和な日々(ちょこちょこ小競り合いとかはありつつ・・・)が訪れていた9月半ば。
久しぶりに佐助と幸村と城下のお茶屋で、双子を連れて会っていた。
佐助「久しぶり、歌恋さん。」
「本当に久しぶりだね!」
天音「ゆきむらー!遊ぼー!」
結人「天音―まってよー!」
幸村「おい!何とかしろよ・・・。何でいつも俺がこいつらの遊び相手になるんだよ・・・!」
双子がまだ1歳になる前のクリスマスパーティーで会って以来、双子(特に天音(笑))は幸村を遊び相手と認識し、会うたびに追いかけ、遊ばされて幸村にとっては厄介な相手・・・。
天音「けんしんはー?けんしんいっしょじゃないの?」
佐助「天音ちゃん、謙信様も会いたがってたよ。だけど今日は仕事で来られないんだ。」
天音「けんしんと遊びたい」
謙信が居ないとわかると頬を膨らませて不貞腐れた顔をして幸村を睨みつけた。
幸村「仕方ないだろ?また今度な。」
歌恋が不貞腐れる天音をなだめると、佐助が思いもよらぬ提案をしてきた。
佐助「歌恋さん、もし君が良ければ安土、春日山合同でハロウィンパーティーをやらないか?」
歌恋「えっ?ハロウィンパーティー?」
幸村「謙信様や信玄様が天音や結人に会いたがってるけど、そう易易とは会いに来れないし、行けないからって佐助がなんだ・・・そのはろうぃんぱーてぃーやらを考えたんだとよ。」
歌恋「面白そうだね!!信長様に聞いてみないと分からないけど・・・。」
佐助「謙信様は天音ちゃんに会えないなら天音ちゃんを養子にでもするって聞かないんだ・・・。」
珍しく困り顔な佐助の顔を見て本当にそうなんだろうな・・・と思いながら信長に夜その話をすることにした。
佐助「あっ、これよかったら天音ちゃんと結人君に。」
渡されたのは竹の筒に入った液体だった。