第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
そのまま2人でなんとなく恋人の時のような時間を過ごしながら城へと戻り、家族で夕餉を天主で食べた。
その後約束通り信長が子ども達と湯浴みを済ませ、入れ違いで歌恋が湯浴みをしてあがる頃には隣の部屋で信長が子ども達を寝かしつけしていた。
「今日は子ども達寝るの早いですね。」
「あぁ、風呂でも散々遊んだからな。」
二人の視線は子ども達へと向けられる。
「ふふふ・・・」
「何を笑っている。」
「懐かしい事を思い出したんです。」
そう、あれはまだ恋人になる前に出掛けた時のこと。
子ども達に真剣に狩りの仕方を教えていた時の事を思い出していた、
「きっと子ども達も楽しかったと思います。最近信長様が元気ないって舞桜も気にしてたし。」
そのまま信長の隣に座りもたれ掛かった。
「幸せです・・・」
「俺もだ。」
どちらからとも無く見つめ合い視線が熱を持つ’。
「んっ・・・」
そのまま信長から歌恋に口付けをした。
歌恋もそのまま受け止めた。
「んっ・・・・・・、ふぅん・・・」
信長の手は歌恋の顔を両手で包み込むように持ち、啄むように角度を変えながら息つぎをするのもできないほど深く口付けをした。