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イケメン戦国~あなたに恋して~

第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~


敵国と同盟を結ぶ為に側室でもいいから関係を作って欲しいと。


そう言われても信長はそんな事をするつもりは無かった。
「俺が愛しているのは歌恋だけだ。側室はとらん。」

その敵国の領土は越後の謙信も欲しがる場所。そこの大名と関係は今まで持とうとしても中々できなかった。
家臣や家老達から他でも無い好機だと言うのも分かる。


だが、信長の思いとは裏腹に知らないうちに話が進められていた。



それから一月程たった頃。秀吉が信長に血相を変えて駆け寄った…




「御館様・・・ご報告があります。」

「なんだ。」

「実は・・・、先日話があった大名が明日安土城に来ると・・・」

「何だって!俺は呼んだ覚えは無いぞ!」

「それが・・・」


秀吉は小さくなりながら事の顛末を話した。
家老達が信長が是非会いたがっていると言って話を進めたと。しかも娘を連れて・・・


信長は怒り心頭だった。だが、ここまで来て追い返す事はできない。
直接話して側室の件は断る。それで良い。

「秀吉・・・」

「はっ」

「この件は歌恋に知らせるな。」

「えっ?」

大名謁見は今まで歌恋も同席させていた為秀吉は驚きを隠せ無かった。


「明日城下にでも出かけさせろ。会わせること無いようにしておけ。」


「かしこまりました。」


信長は羽織を翻して天主へと向かった。

(この話は歌恋には聞かせてはならん。)
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