第20章 夏の思い出~浴衣姿の二人の秘め事~※R18
秀吉の所に雪降る寒い日。予定よりも遅れておおきな男の子が生まれた。
ー春。信長と歌恋の娘、舞桜はすくすくと育ち1歳になった。
とある夏の日の夕餉のこと。
久しぶりに武将達が揃い、秀吉の所の子どもも半年が過ぎ、落ち着いた頃。
三成「今年も城下で夏祭りが行われますね。歌恋様、今年は行かれるのですか?」
歌恋「夏祭りかぁ…、行きたいけどね・・・。」
一月前に舞桜が高熱を出し、長引き最近ようやく治って来た所。まだ城下に出掛ける程は回復してない為このような返事になっていた。
歌恋は信長と夏前に二人で一日出掛ける予定だった。
舞桜の1歳の誕生日を祝う宴の席での事。
秀吉、家康、政宗、光秀、三成がある提案をした。
舞桜の1歳のお誕生日のお祝いで久しぶりに2人で出掛けてきたらどうかと・・・。
「えっ?でも・・・舞桜はどうするの?」
「秀吉は無理だろうけど、俺達で相手するくらいわけないさ!舞桜も懐いてるしな!」
そう政宗が提案してくれた。
歌恋は武将達の提案は嬉しかった。この一年ほとんど信長と二人で過ごすことも無く、舞桜が一緒だった。
本来ならば乳母を付けて、自分で子育てはしなくてもいいとは言われていたが、やはり自分で育てたかった。
忙しい信長の妻としても、母としても一生懸命だった。ー
だからこそ、その提案は嬉しくて二人で出かけるのを楽しみにしていた。
だが、その後に高熱をだし長引いていた。ようやく治って来た所で人混みに行くのは無理だろうと思っていた。