第19章 番外編~秀吉の恋模様~
それから三ヶ月後の事。
祝言の準備をしていると葉月が急に吐き気を感じ、御殿で休んでいるという報せを聞いた秀吉。
政務をそっちのけで慌てて城を飛び出した。
秀吉「葉月!大丈夫なのか・・・?」
葉月「秀吉様・・・」
家康も一緒に連れていかれ、息を切らしながら秀吉の御殿に行き、葉月を診察すると・・・
家康「懐妊してますよ。だいたい予定は春前位ですね。」
秀吉「本当か!?家康!」
秀吉が家康を掴み、間近で責めるような体勢で家康を激しく揺らしながら聞いた。
家康「嘘ついてどうするんですか?大事な時期なんだから無理させないでくださいよ。」
秀吉「あぁ、分かった…」
秀吉の目に涙がたまり、葉月を思い切り抱きしめた。
「ありがとう・・・葉月。祝言早めような。」
このことを聞いた信長はというと・・・?
信長「何?あの猿に子どもが出来ただと?」
家康「はぃ。春前には産まれると思いますよ。」
信長「よし、歌恋。」
歌恋「はい?」
信長「今夜覚悟しておけ。」
ニヤリと笑った信長。秀吉に負けじと二人目を作ろうと画策しているのであった。
秀吉の恋模様~終わり~