第18章 新たな生命の誕生~幸せな日常~
【舞桜】と名付けられたその娘。
桜が舞う日に産まれた。二人にとっては愛しい愛しい娘。
産まれた夜信長は初めて親子3人での夜を過ごした。
「歌恋…よく頑張ったな・・・、そして感謝する・・・。」
信長は初めて舞桜を抱いたとき綺麗な涙を流した。
歌恋にとって、信長が涙を流したのを見たのは2回目。
初めては舞桜が出来たと分かった日。
そして、産まれた時。
どちらも子どもの事でこんなにも信長が優しく、穏やかに、人としての気持ち、感情を持ってくれたことがとても嬉しかった。
「信長様・・・、ありがとうございます。こんなに可愛い娘を授けて下さって。」
産んだばかりで体力を消耗しきった身体を信長に預けて、つぶやく。
信長も応えるように、寝ている娘と、妻をそっと抱きしめ、呟いた。
「あぁ、俺もこんなにも愛しい娘を産んでくれた事、こんなにも神秘的な事にで合わせてくれた事に感謝する・・・。そして、愛してる。」
そっと歌恋の額に口付けをした。
そして、そのまま初めての夜を過ごした。