第11章 叶わぬ思い~離れていてもあなたを愛しています~安土編
武将達に祝言や子を宿した事を話したその夜。
天守には満月の光が差し込み、月明かりの中1人信長の戻りを待っていた。
「あなたのお父様はね、とっても偉大な方なんだよ。天下布武を成し遂げるお方。でもね、金平糖のことになると子どもぽいんだよ?秀吉さんに取り上げられてもこっそり取り返そうとしたり・・・、そんな子どものような姿も全部含めて好きになったんだよ。」
お腹に手を当てて話しかける。
「子どもぽいとはなんだ。」
襖にもたれ掛かりながら、信長が話しかけてきた。
「信長様・・・。」
後ろ手で襖を閉め、月明かりに照らされ天女のような愛しい妻になる歌恋の側へと寄る。
「聞いていたのですか?」
「あぁ、呼んだのに返事が無いからな。」
「///っ。」
隣りに座りお腹に手を当てる信長は、もうすぐ父になる1人の人間としての顔だった。
「歌恋・・・俺はお腹に子を宿したお前であってもお前を抱きたいと思ってしまう。」
「お前に触れてないと狂いそうになる。」
「お前が側にいて、声を聞かせ、笑った顔を見せてないと不安になる。」
「こんな気持ちになったのはお前が始めてだ・・・。」
「信長様・・・っ。」
頬は少し赤らみ、熱を持った瞳でお互いを見つめあった。
「んっ・・・//」
そのままお互いに口付けをし、そのまま信長が口を舌で割りいってきた。
「歌恋・・・それでもお前は俺を受け入れてくれるか?」
「もちろんです。私はどんな信長様であってもそのままの信長様を愛していますから・・・」
「お前と言うやつは・・・っ。」
ぎゅっと抱きしめるとそのまま首筋から徐々に下へと唇を這わせていった。
「はぁん。」
快感で身体が自然と信長の方へと仰け反っていく。