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王女様に祝福を【FFIX】

第9章 眠らない街~トレノ~




それからマーカスは短剣の扱い方をさらっと説明していた。

レクチャーを受けながら、お兄ちゃんも実際に剣を動かしている。

 
「まあ、俺もそんなに短剣は使わないっスから、今の説明は知り合いの使い方を参考にしてるのがほとんどっス」
 
「それって、もしかしてジタン?」
 
 
ダガーが尋ねると、マーカスは頷いた。

 
「そうっス。ジタンさんは身軽っスから、短剣の扱いが上手いっス」
 
 
それを聞いていたお兄ちゃんが、「う~ん……」と唸る。
 

「もしかして短剣って俺に合ってないんじゃないか? 俺、別に身軽なんかじゃないし…………ダガーはあくまで投げて使うとして、主要武器はもっとこう……ただの棒みたいな……」


お兄ちゃんがぶんぶんと振るジェスチャーをする。

その動きはまんま野球のバッターだ。

途中から話を聞いていたスタイナーが口をはさんだ。

 
「棍棒であるか……たしかに短期間で戦闘力を上げるとなれば手っ取り早いかもしれぬな」

「じゃあトレノに着いたら探してみましょう!」
 
 
楽しそうに手を合わせるダガーを見て、マーカスは小さくため息をついた。
 

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