【うたの☆プリンスさまっ♪】あなたの全てが好きだから
第7章 打ち合わせ
「……桜さん」
悩んでいると、蘭丸くんが私へと声を掛けた。
「何?」
「いつも通りに進めたもらっていいですよ」
私の悩んでいることを察したのか、蘭丸くんは気を遣って言ってくれる。
「でも……トキヤくんとレンくんは……」
「こいつらなら大丈夫だ。優秀だし、きっと桜さんのやり方にも賛同してくれるはずです」
「……」
私はトキヤくんとレンくんを見た。ーー圧倒的な実力のあるトキヤくんと何でも器用に卒なくこなすレンくん。
「……そうね」
私は頷いた。
「それじゃあ、まず最初にみんながこの舞台に相応しいと思う曲のイメージを教えてもらってもいいかしら」
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