第6章 突然の依頼

「……」
　シャイニング事務所にはQUARTET NIGHTやST☆RISHの他にもたくさんのグループが所属している。その全てに専属の作詞作曲家がいるのだが、人手が足りてないというところなのだろう。
「……この前、QUARTET NIGHTとST☆RISHのシャッフルユニットの曲を作り上げた女の子は？」
「Ms.七海はお休み中デース！　一気に5曲も曲を作ったら、疲れてしまいマース！」
「……」
　ー社長に気遣いの心があったことに驚いた。結構な無茶振りをしてくる人だと思っていたが……。
「それで、Ms.水野」
　社長の顔がドアップで近付いてくる。
「仕事は引き受けてくれますね？」
「……」
　私はその迫力に押され、首を縦に振ることしかできなかった。

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