第6章 6.はじめまして
松本「っつーことで、
来週は絆を深める的な遠足いきまーす」
松本先生が半笑いで言ったその言葉は
クラスの空気を少しだけ変化させて、
松本「はぁ?動物園?くっせぇじゃん」
松本先生は遠足のしおりを見て、
急に紙に対して暴言を吐き出した。
動物園……よく行ったな
なんて智くんとに決まってる。
よく、智くんに似てる猿を見つけて、
笑ってたら怒られたっけなぁ……
二宮「んで、あなた聞いてんの?」
『…………え?ん?』
二宮「はぁ……だから遠足のメンバー!
4人グループ作らないとダメなの」
『は、はぁ……そうだよね』
二宮「んで?俺とあなたと……あとは?」
あ、今、心がポワッてした。
なんか……二宮くんが自然と私を入れてて
心が嬉しいって言った気がした。
松本「そこ、メンバーいねぇなら
この寂しい狼ちゃんいれてあげてよ」
松本先生の声は私と二宮くんへの声で、
きっとその狼ちゃんとやらは
松本先生の隣にいる"黒髪少女"のことで