第5章 5.いつのまにか
『智くんはね、キャンディが好きなの
この曲も好きだし、絵とかも描くの』
二宮「ふ~ん」
二宮くんが"もっと話してよ"って
言うから話してんのに興味なさそう
二宮「なに?どうぞ、話してよ」
『興味ないでしょ?この話』
二宮「いや?
ただ、あなたの顔幸せそうだからさ
見てておもしろいなぁって…ふふ」
二宮くんって人を混乱させる。
優しいのか意地悪なのか、
やっぱり難しい人だってことは確か
二宮「なんでも知ってんだ、
大野さんのことならなんでも」
『……うん』
智くんが好きなものは私も好きで、
その度に智くんの何10倍、
それを好きになってた。
智くんに追いつきたくて、
年上の智くんに追いつきたくて、
二宮「、帰るよ」
『え、あ、うん』
いつも走ってた。