第3章 3.好き嫌い
キーンコーン……
松本「ん、さいなら」
松本先生のその気が抜けたあいさつで、
みんな帰る仕度をし出した。
『二宮くん、じゃあね』
二宮「ん、さよなら」
ちょっとだけど、二宮くんが…
ほんの少し心を開いてくれた気がした。
うん、ゆっくり進もう
ゆっくり進んだらきっと上手くいく
智「」
『あ、智くん。ごめんね、待った?』
智「ん~?待ってねぇよ?全然」
教室の外に少し眠たそうな智くんがいて、
すぐそこに走っていった。
智「あれ?二宮くんは?」
『え?バイバイしたよ?』
智「……そうなんだぁ。
んで?好きになっちったのぉ?」
『……は、い?』
智くんの急な発言に驚く
私が二宮くんを好きになっちったって…
智「ふふ、だって男前って
朝言ってたのは二宮くんのことだよ?」
『え、え、え……ほ、ほんとに!!!?』
二宮くん、
確かにカッコいいとは思ったけど
噂になるほどの人だったの!!!?
智「やっぱ男前だったんでしょ?」
『え、いや……智くんのが男前だよ!』
智「無理しないでいいよぉ…
オイラ別に気にしないからさ~」
智くん、またシワができてるよ?(笑)