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怠惰症候群

第1章 冬


香苗は眉間に皺を寄せながら、状況把握に努める。
「えーっと・・・男って、まだ片思い?」
もし片思いだったら、まだ原田にもチャンスがありそうなもんだけど。
香苗は2人がどうにか復縁出来ないか考えを巡らせる。
と言うか、あの彼女だったらクリスマスまでは原田と惰性で付き合いそうなもんなのにな。
「両想いみたいですよ。」
啓太は痛々しいほどの笑顔で笑う。
香苗の顔が代わりに歪む。
つまりは乗り換えか。それはそれであの子らしい。
香苗はどこか冷めた本音を心の中だけで呟く。

まぁいつか別れるとは思ってたけどさ・・・空気を読んでくれ彼女さん。
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