rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第15章 rain of fondnessⅤ-6
「や・・、いや・・・ナッ・・、恥ずかしい・・ン!!」
「ちゅ・・・くちゅ・・、ん――」
突き出させていた艶めかしい身体。
陰部からふと、目線を上へ向ける。
何気なく見つめた名無しのくびれの傍には、ふたつの窪みがあった。
ナッシュで言えば割れた腹筋のようなものだろう・・・出来た影に汗が光り、唾液が滲み、惚れて見た相手をまるで一瞬で疼かせるようないやらしいそれ。
その部位にやけに性的にそそられて、息を飲んだナッシュは更に視線を上げた。
彼女の全身を舐めるように見渡しながら、肩で呼吸する絶頂直後の名無しを、自分はどうしたいか短く一考する。
その答えを出すのは、ナッシュにとっては簡単なことだった。
何をしたいか考えた時、すっと脳裏に降りてきたものがあったのだから・・・。
「ん・・・ん・・、名無し――」
「ッ・・・、・・――・・・はむ・・、ン・・」
「!・・ハッ・・・まだ何も言ってねえよ・・・それをおまえは・・・、ん・・」
「ひぁ・・、ッ・・・だって・・ナッシュが・・、あ・・・」
「ちゅ――・・・ああ・・、そうだな・・・おまえの所為だ・・、ん・・・」
「っも・・・ちがう・・ナッシュのせ、い・・・!!ぁ・・・ッ」
まだ陰核は、達かされた余韻が著しく残っている。
が、ナッシュは容赦なく、その芽に再び吸い付いた。
漂わせる既視感は勿論、昼間と同じように立て続けに施した刺激だ。
四つん這いから変わったのは、名無しのその下に、ナッシュが寝そべったことだった。
強要された体位は交互に、うつ伏せになった彼の上。
名無しは目下に自分が達かせた筈だった、猛りを取り戻した陽物を迎え、驚きと同時、浴びせられた愛撫に身体をびくりと跳ね上がらせた。