rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第13章 rain of fondnessⅤ-4
「!ん・・ッ・・、・・・気持ちいい・・?ナッシュ・・」
「・・っ・・あ・・、・・っく、名無し・・・」
「ッ・・、ん・・・、は・・っ、む・・」
してみせろとは言った。
困った顔も好きだったから。
その困ったのちに自分で決断して示す答えもまた、殆ど自分の望むものだったから。
僅かな時間で新しいことを学び、新しい遊びを覚え、まだ目にしたことのない姿をさらす・・・。
そんな名無しを見つめ、ナッシュは自らの胸と臍の奥が疼き、鼓動が急激に高鳴ってゆくのを感じていた。
懸命に咥え含み、精一杯伸ばした舌で四方から愛でてみせるその仕草。
物欲しそうな顔はもうずっと零している・・・赤い頬が口淫によって膨らんでいるのもまた、いやらしさより目立つのは、芯から抱く愛らしさだった。